6月より、「ecカレント」において、全国的に気温が高くなると予想できる夏に向け、最大3万円引きのクーポンを配布する「ecカレント特選エアコンSALE」などの販促施策を実施した。さらに取引先の拡充によりエアコンの品ぞろえを大幅に拡充したことで、堅調な売上高の推移につながった。
「特に東京都民を対象とした設置済みのエアコン・冷蔵庫・照明器具などを省エネ性能の高い新品の対象家電等に買い替えた際に付与される『東京ゼロエミポイント』を受け付けていることが奏功した。『ecカレント』と『ecカレント楽天市場店』が対象になっており、その場でポイント分が購入金額から最大で8万円分値引きされる。そのことをアピールし、省エネ家電への積極的な買い替え訴求を行った」(市村智樹社長)と話す。
今後の成長戦略として、SNS、特にTikTokの活用を強化していく方針だ。
「『TikTok Shop』の導入を視野に、動画コンテンツの制作にも力を入れていきたい」(同)と話す。
さらに、メディアへの情報発信も積極的に行い、企業の認知向上を図るとともに、株主への情報提供を充実させる。企業価値向上と市場からの適切な評価につながることを期待しているという。
コスト削減にも乗り出している。10月1日から外部委託していたコールセンター業務を内製化する。これにより、コスト削減を図るとともに、顧客対応の品質を向上させたい狙いだ。物流部門においても、派遣社員から適宜直接雇用への切り替えも進め、より安定した事業運営を目指していく。