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2025.11.17

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GMOメイクショップ、越境ECのジェイグラブの全株式取得へ 海外市場へ挑む国内EC事業者を強力支援

GMOインターネットグループのGMOメイクショップは17日、越境ECプラットフォーム「j-Grab Mall」を運営するジェイグラブの全株式を取得する契約を締結した。2026年1月1日付でジェイグラブはGMOメイクショップの連結企業となり、同月5日付で「GMOグローバルEC株式会社」に社名を変更する予定である。


国内市場の成熟化を背景に


今回の株式取得は、国内EC市場の成熟化と人口減少を背景に、海外市場への展開を検討するEC事業者が増加しているニーズに対応するための戦略的ステップである。越境ECには、言語、決済、物流、法規制など多岐にわたる専門知識が必要とされ、これが多くの事業者にとって海外展開の障壁となっていた。

ジェイグラブは、「j-Grab Mall」の運営やコンサルティングを通じて、これらの課題をワンストップで解決し、日本企業の海外進出を支援してきた実績を持つ。特に同モールは、eBayやAmazon、Walmartなど世界の主要ECモールと連携し、手軽に越境ECを開始できる点を強みとする。


越境出品機能とコンサルを強化


GMOメイクショップは、ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」のノウハウと、ジェイグラブが持つ越境ECの専門知識・グローバルネットワークを融合させることで、国内EC事業者に対し、ECサイト構築から海外販売支援までをワンストップで提供できる体制を構築する。

今後は、「makeshop byGMO」と「j-Grab Mall」の連携を強化し、商品情報をスムーズに連携できるサービスを提供することで、越境ECへの出品ハードルを大幅に下げ、グローバル販路の拡大を支援する。また、ジェイグラブが培ってきた越境ECコンサルティングサービスも展開し、海外市場での競争力強化と事業成長をサポートしていく構えだ。

ジェイグラブの山田代表は、「『makeshop byGMO』で国内販売をしているだけで世界へ販売できる」新しいステージを実現し、日本の中小企業や地域ブランドの可能性を世界に広げたいとコメント。GMOメイクショップの向畑社長CEOは、今回の「仲間づくり」(GMOインターネットグループにおけるM&Aの表現)により、エコシステムを進化させ、日本ブランドの海外進出を一層後押しすると決意を述べた。

GMOメイクショップは、今回の仲間づくりを通じて、EC事業者のグローバル展開のハードルを徹底的に下げ、日本の優れた商品やサービスが世界に羽ばたくための強力なインフラとなることを目指す。

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