発表会では、化粧品事業本部クレンジング・洗顔ブランドマネージャーの尾澤朋子氏が登壇し、「ファンケルでは、素肌の美しさをかなえるスキンケアのファーストステップとしてのクレンジングの価値を提供していきたいと考えている」と、ブランドが目指す方向性について語った。「『マイルドクレンジング オイル』は1997年の発売以来、その時代のニーズを捉えて機能や使用実感を追加し、進化を続けてきた」と言う。
今回、ロングセラー製品の7回目のリニューアルを実施した。
「汚れ落ち」と「潤い保持」両立
続いて登壇した、化粧品事業本部 クレンジング・洗顔ブランドのブランド担当の黒川璃々子氏が、クレンジング市場のトレンドや、リニューアル製品についての説明を行った。
「今回のリニューアルに当たり、市場や、お客さまのニーズを改めて見つめ直した」と言う。「クレンジング市場は、洗浄力に優れ、時短もかなう、使い勝手の良さが評価され、”オイル剤型”の需要が伸長している」と話す。
「リニューアルの方向性の検討に当たってお客さまのお声に改めて向き合うと、『クレンジングはメークを落とすために必要だが、肌に必要な潤いまで奪われ、乾燥の引き金になるのでは』と、クレンジングという行為そのもの不安視するお声が多数あった」としている。
そこで今回のリニューアルでは、独自のクレンジング研究の成果を生かし、製品開発を行ったそうだ。
リニューアル製品の特徴は、(1)角層深部まで潤いを奪わない、安全性の高い独自洗浄成分を採用(2)クレンジングに重要な”汚れ落ち”機能をパワーアップ(3)心地よさの追求(クッション感を保ちながら、伸びの良さを高め、従来品よりさらに肌への摩擦を軽減する「濃密とろすべオイル」)─だという。「汚れ落ち」と「潤い保持」を実現する、ファンケル独自の新洗浄技術「セレクトクレンズテクノロジー」を搭載しているそうだ。
総合研究所 化粧品研究所 洗浄剤開発グループ主任研究員の岩本千紘氏は、同社の独自洗浄技術の研究成果について発表した。
「”素肌の美しさを守る”という視点から、クレンジング成分が肌内部にどのような影響を与えるかに着目し、研究を行った」(岩本氏)と語った。「洗浄成分の『大きさ』を独自解析した結果、分子サイズによって角層への浸透性に違いがあることを発見した。小さな分子サイズの洗浄成分は、角層内に浸透し、バリア機能を乱す」と指摘する。
「マイルドクレンジングオイルで使用している洗浄成分は、各層内部に侵入しにくい。素肌のために、あえて分子量を大きく設計している」と言う。
通販・直営店舗から先行販売
リニューアルした「マイルドクレンジング オイル(税込1980円)」は、通販と直営店舗から先行して、2026年3月17日に発売する。ドラッグストアや一部のコンビニエンスストアでは4月1日から展開を開始するという。
