トークセッションにはワタミの森園啓司執行役員、シルバーライフの清水貴久社長、シニアライフクリエイトの高橋宏史事業推進部長が登壇した。
サービスの品質について、シニアライフクリエイトの高橋事業推進部長は、利用者のほか、関係者に安心を与えることと、どこに住んでいても同じ質のサービスが受けられることを挙げた。離島や山間部への出店を進めていることも強みとした。シルバーライフの清水社長は、栄養、菌検査、ルート設定の3点を挙げた。協会のガイドラインで定めた、摂氏何度で何時間以内に配達するかといった、温度管理などの基準を守ることが品質につながるとした。ワタミの森園執行役員は、衛生基準を取得するなどの安全性と、配達時に同じ人が同じ時間に顔を合わせる安心感を挙げた。
業界の課題である人手不足の解消については、替えがきかない業務として捉えながら、配達頻度を減らしたり、採用時に顧客の安否確認の価値を伝えるといった施策を挙げた。食材費の高騰に対してワタミは、内製化率を8割まで高めることで原価低減を図っているとした。
今後、配食サービスに求められる役割は何かという質問に対しては、各社の特色が表れた。シニアライフクリエイトは、フレイル対策の食事など、介護が必要になる前の予防支援を強化することと、医師、薬剤師、自治体、ケアマネジャーなど多職種による地域連携を挙げた。シルバーライフは「在宅高齢者の最後の砦」と話した。毎日決まった時間に利用者宅を訪れ、異常があればすぐに緊急連絡できる体制を整えることの重要性を訴えた。ワタミは、食事のおいしさの追求と、コミュニティーの創出を挙げた。弁当をきっかけに地域社会とつながり、外に出るきっかけや仲間とのつながりを感じてもらえるような場を作りたいとした。
