大手化粧品メーカーのポーラ(本社東京都、小林琢磨社長)では、1992年以来、インナーケアについてはビタミンCサプリメントが支えている。26年1月、その7代目となる「ビタミンC コア チャージ」が登場した。市場にビタミンC製品があふれる中、ポーラは、「抗酸化力」と「吸収率」に着目したという。開発を主導したブランドクリエイティブ部で健康食品の開発を手掛ける伊藤瑠美氏に聞いた。
ビタミンCサプリの「パイオニア」
──ビタミンCサプリメントは、今やドラッグストアでもコンビニでも手に入る、非常に身近な存在です。その中で「ビタミンC コア チャージ」が目指したものは何でしょうか。
おっしゃる通り、市場は今、ビタミンCブームです。
ポーラには30年以上前からこの分野を研究してきた自負があります。1992年に初代を発売して以来、今回の「ビタミンCコア チャージ」で7代目となります。
私たちが一貫してこだわってきたのは、単にビタミンCを入れることではなく、こだわりのビタミンCをいかに効率よく、おいしく続けられるかという点です。
ビタミンCは水溶性で、一度にたくさん摂っても体外に排出されやすい性質があります。
だからこそ、1日1回、ストレスなく飲み続けられる設計が不可欠なのです。
──今回、おいしさと顆粒の溶けやすさが特徴的と聞きました。
ふわっと溶ける食感には非常に高度な技術が隠されています。
顆粒を造る工程で、粒子をギュッと固めすぎず、あえて緩やかにつなぐ構造にしています。
時間をかけて丁寧に粒子を作ることで、水なしでもむせることなく、おいしく飲める口どけを実現しました。

▲「ビタミンC コア チャージ」
抗酸化力1.5倍を実現
──機能面では、「抗酸化力1.5倍」を強調していますが、どのようなメカニズムですか?
現代人は紫外線、電磁波、ストレス、食品添加物などの影響で、常に活性酸素にさらされています。体内のビタミンCは戦うたびにどんどん失われていきます。
そこで今回、ビタミンC単体よりも高いパフォーマンスを出すために、オリジナル成分「ビタミンC+Pmix」を配合しました。
これは4種類のかんきつ類、特に抗酸化成分が最も豊富に含まれる「熟す前の青い果実」から抽出したビタミンPをミックスしたものです。
──吸収についても「トリプルアプローチ」という独自の設計をとっている。
吸収に関しては、現在「リポソーム化」が市場のトレンドですが、私たちはリポソームだけに頼りません。
ポーラオリジナルの「ドラゴンヘッドエキス」を配合しました。
これはビタミンCを体に取り入れるための通路である「トランスポーター」を増やす役割をします。
素早く吸収される「リポソームビタミンC」も配合しています。
油脂でコーティングすることで時間をかけて溶け出す「タイムリリースビタミンC」も配合しました。
この導入・速攻・持続の三段構えによって、血中のビタミンC濃度を高く、長く保つことができます。
計画比63%増の売行き
──発売後の反響は?
ビューティーディレクターやお客さまからも非常に高い評価をいただいています。
「ビタミンC コア チャージ」の2026年1月度の予算達成率は、計画比で63%増という結果になりました。
一番多い声はやはり「おいしい」というものですが、実は今回、味の調整にはかなり苦労しました。
今回のリニューアルでは、昨今の健康意識の高まりを受け、人工甘味料の「アスパルテーム」を排除しました。
これまでの技術では、アスパルテームを抜くと味のバランスが崩れたり、夏場の高温下で顆粒が固まってしまったりといった課題がありました。その安定性とおいしさを両立させるために、配合比率を何度も見直しました。
ビタミンCだけでなく、ビタミンE(納豆26パック分相当)やセラミド、亜鉛など、12種類のビタミンを1包に凝縮しています。成分と、1カ月分税込5832円という価格のバランスも、支持されている大きな理由だと感じています。
