売り上げが伸びた背景には、ランニングやラケットスポーツなど競技領域の需要拡大がある。既存店の改装投資により店頭での商品訴求力が高まり、商品情報の検索や比較をEC側で行う利用者が増えたことも追い風となった。会員基盤も拡大し、アルペングループメンバーズは1634万人に達した。
一方で、オンライン市場の競争激化や気候要因によるアパレルの販売変動など、収益性の改善は課題となった。節約志向の強まりや在庫消化の強化により粗利率が低下し、ECを含むデジタル領域の効率化が求められている。
こうした状況を踏まえ、自社ECサイト「Alpen Online(アルペンオンライン)」ではAIエージェントを導入し、商品説明や接客の精度を高めたほか、UI改善や動画・SNSを活用したコンテンツ発信を強化した。今後は外部モールでも大型セール時の販促を強め、両輪でEC売上の成長を図るという。
さらに新中期経営計画「2029」を発表した。EC事業の成長加速を重点領域に据えたもので、AIや機械学習を活用したMDプロセスの再設計、デジタル販促の高度化、店舗との双方向送客の強化などを進め、ECの収益性改善と事業拡大を図る方針だ。
