調査は2025年4月18日から12月15日まで、大阪府八尾市の高齢者施設3施設で実施した。Jリーグの試合観戦に参加する要介護状態の高齢者19人(82~101歳)と施設職員20人の計39人を対象に、質問票による調査を行った。高齢者16人には位置情報を取得する小型無線端末「ビーコン」を装着し、施設内の滞在場所や時間も調べた。
高齢者について分析した結果、活動への参加頻度が高いほど、ユニフォームで着飾るなどの身だしなみや周囲との会話が生じ、それらが「生きがい」と関連していた。生きがいと身体機能や意欲との関連は確認されず、身体状態にかかわらず活動が生きがいに関係する可能性が示された。活動日や曜日を意識した生活リズムが生まれ、周囲と一緒に楽しもうとする気持ちや孤独感の緩和につながる関係もみられた。

▲施設共用部(通常のレクリエーションや「Be supporters !」の実施場所)でのビーコン使用イメージ(A)と全高齢者における施設共用部の平均滞在時間(B)
ビーコンの分析では、「Be supporters!」の実施日に高齢者が施設の共用部で過ごす時間が、ボウリングやカラオケなど通常のレクリエーションの日より長かった。共通の応援対象を持つことで参加者同士のつながりが生まれ、その場に長く滞在する動機になった可能性があるという。

▲施設職員が活動に参加した頻度と「生きがい意識尺度」(A)と「協調的幸福感」(B)との関係
施設職員では、活動への参加頻度が高い人ほど「生きがい意識尺度」や、周囲との調和の中で感じる「協調的幸福感」の得点が高かった。同社は、活動が高齢者施設全体の生きがい形成に関わる可能性が示唆されたとしている。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。
