3文書は相互補完的
同セミナーは、日健工が、(公財)日本健康・栄養食品協会(日健栄協)、(一社)健康食品産業協議会(JAOHFA)、(一社)日本栄養評議会(CRN JAPAN)、(一社)日本健康食品規格協会(JIHFS)の4団体と共催した。
冒頭、日健工の今村朗専務理事が開会のあいさつを行い、「日健工では、機能性表示食品のGMP義務化について、消費者庁が示した大方針を受けて、日健工らしく具体的な実務指針をまとめた」「実務判断基準の詳細は日健工の会員のみに開示する。加盟社を増やす狙いもある。品質のさらなる向上をはかるため、加盟社を増やしていきたい」などと話した。
続いて消費者庁食品表示課保健表示室の糸井雄一課長補佐が「機能性表示食品制度におけるGMP義務化に向けた取組(GMPチームの確認内容)と完全施行後の状況」をテーマに講演。製造所のGMP実施の確認状況について紹介した。2026年3月末時点で234施設を訪問し、確認の結果、「概ね実施できている」が145施設、「GMP体制を構築中」が74施設、「対象外」が15施設だったとした。今後も、一部施設については、引き続き確認・助言・フォローアップなどを行っていくという。届け出者向け点検指針を公表予定であることも示した。
同会の司会を務めた、日健工・健康食品推進委員会の又平芳春氏は、(1)日健栄協の「GMPを考える会」がまとめる「健康食品GMPガイドラインの自主基準(以下自主基準)」(2)JAOHFAがまとめた「令和8年内閣府令第108号の自己点検表等に関する解説・事例集(第1版、以下解説・事例集)」(3)日健工の「判断基準」─の3文書について位置づけを説明。それぞれの役割について「日健栄協の自主基準=難しい技術論点の深掘り」「JAOHFAの解説・事例集=業界横断での解釈・事例化」「日健工の判断基準=製造現場での実行基準への落とし込み」だと説明した。「3文書は競合するものではなく、相互補完的なものだ」とした。
3団体が各文書解説
文書をまとめた3団体がそれぞれ講演を行った。
日健栄協の増山明弘氏は、「自主基準(案)」について、「原材料の同等性/同質性」「微生物関連原材料」「バリデーション」の3論点に絞ってまとめていると説明した。
JAOHFAの製造・品質分科会の藤澤賢司氏は「解説・事例集」について、義務化で重要な点や推奨事項などについてまとめているとした。用語の解説なども行っているという。
日健工の健康食品推進委員会副委員長を務める河野宏行氏は「判断基準」について「消費者庁がGMPについて示している自己点検表95項目について『日健工スタンダード』と『発展的取組(+α)』を示した」などと説明した。
会の最後には、講演者全員が参加するパネルディスカッションも実施した。日健工の河野氏はこの中で、GMPの実効性を高めるためにも、原料管理との連携が必要との考えを示し、「CRN JAPANとも協業しながら、より実効性のあるものにしていきたい」などと話した。
