EC事業において、売れ筋商品の再販による受注生産の拡大や、新たな商品ラインの取り扱いにより、売り上げを伸ばした。ECサプライヤー納品と呼んでいる、通常商品と同様の納品形態にすることで、ECセンターのキャパシティー不足の解消につなげたという。
中期経営計画では、2027年2月期までにEC売上高110億円、EC比率1.6%(2024年2月期は1.1%)を目指す方針を明らかにした。EC限定企画の拡大や、店舗では品ぞろえしにくい商品の取り扱いを拡大することで、計画の達成を目指す。
現在は「しまむら」「バースデイ」など事業ごとにECサイトを運用しているが、今後はしまむらグループとしてECサイトを一本化する方針だ。ECサプライヤー納品の拡大や店舗支払いの利便性向上、BtoB販売チャンネルの開拓などにも取り組む。
さらに実店舗とECの相互利用を拡大し、顧客管理システムデータを販促に活用することで、OMO戦略も推進する。
越境ECを通じた海外事業の確立にも取り組む。2025年2月期に代行業者を活用した越境ECに取り組み、2026年2月期には現地ECサイト展開に着手する見通しだ。