執行役員マーケティング本部長 兼 ドットエスティ事業本部長 田中順一氏(左)とメタバースプロジェクト責任者 ドットエスティメディア部長 島田淳史氏
アダストリアは4月10日、業界初となるファッション特化型のメタバースプラットフォーム「StyMore(スタイモアー)」を開設した。アバターが着用するファッションスキンを販売する。開設時は約150アイテムをそろえた。第1弾として、サンリオやJR西日本コミュニケーションズの参入が決定している。メタバースとリアルが融合した初の試みに挑戦し、ファッション領域でのメタバース事業の拡大を目指す。
メタバースプラットフォーム「StyMore」は、アダストリア以外にも個人のクリエイターや企業がファッションスキンを出品できる。販売金額に応じて、個人クリエイターは7%、企業は10%の販売手数料がかかる。
アパレルECサイトのように直感的にファッションスキンを探せるサイトデザインとなっており、消費者は出品されたデジタルアイテムを購入できる。購入したデジタルファッションアイテムは、スマホアプリでアバターに簡単に着せられ、VRChatなどのメタバース空間へアップロードが可能だ。3DCGソフトがなくてもアバターの着せ替えが楽しめる。
「『StyMore』は四つの特徴がある。一つ目はファッションに特化した専門性だ。二つ目は3DCGソフトがなくても手軽に着替えできたり、Gugenka(グゲンカ)とのコラボによりVRChat以外にも展開できる点。三つ目は出店の審査や商品のクオリティーチェックを行い、安心安全に配慮している点。四つ目はここでしか買えないアイテムを今後展開していく点だ」(メタバースプロジェクト責任者 ドットエスティメディア部長 島田淳史氏)と話す。
今後の販売目標については、「詳細な数値目標は現時点で伝えられるものはないが、デジタルスキンを販売している『BOOTH(ブース)』さんは年150%成長しているので成長余地はあるとみている。2030年にはメタバース市場が3兆円規模になるという推計があり、仮にそのうちの10%がファッションスキンになるとすると、3000億円の市場規模があり、われわれがその中の1%を獲れると30億円になる。それくらいをターゲットに『StyMore』を育てていきたい」執行役員マーケティング本部長兼ドットエスティ事業本部長の田中順一氏と話す。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信