メタバースプラットフォーム「StyMore」は、アダストリア以外にも個人のクリエイターや企業がファッションスキンを出品できる。販売金額に応じて、個人クリエイターは7%、企業は10%の販売手数料がかかる。
アパレルECサイトのように直感的にファッションスキンを探せるサイトデザインとなっており、消費者は出品されたデジタルアイテムを購入できる。購入したデジタルファッションアイテムは、スマホアプリでアバターに簡単に着せられ、VRChatなどのメタバース空間へアップロードが可能だ。3DCGソフトがなくてもアバターの着せ替えが楽しめる。
「『StyMore』は四つの特徴がある。一つ目はファッションに特化した専門性だ。二つ目は3DCGソフトがなくても手軽に着替えできたり、Gugenka(グゲンカ)とのコラボによりVRChat以外にも展開できる点。三つ目は出店の審査や商品のクオリティーチェックを行い、安心安全に配慮している点。四つ目はここでしか買えないアイテムを今後展開していく点だ」(メタバースプロジェクト責任者 ドットエスティメディア部長 島田淳史氏)と話す。
今後の販売目標については、「詳細な数値目標は現時点で伝えられるものはないが、デジタルスキンを販売している『BOOTH(ブース)』さんは年150%成長しているので成長余地はあるとみている。2030年にはメタバース市場が3兆円規模になるという推計があり、仮にそのうちの10%がファッションスキンになるとすると、3000億円の市場規模があり、われわれがその中の1%を獲れると30億円になる。それくらいをターゲットに『StyMore』を育てていきたい」執行役員マーケティング本部長兼ドットエスティ事業本部長の田中順一氏と話す。