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2025.02.03

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【楽天新春カンファレンス2025】三木谷浩史社長 「今年のテーマは『AI使いこなせるか』」 [3/4]

「楽天新春カンファレンス2025」で講演する三木谷浩史社長

ECCの「AI人財化」推進、店舗のAI支援も

楽天はAIを業務効率化にも活用している。「楽天市場」の店舗をサポートするECコンサルタント(ECC)の「AI人財化」を推進している。

社内の調査によると、ECCはすでにAIを活用することで10.7%の作業時間を削減できている。製品比較のスライド作成をAIで行うことで、30分かかっていた作業が1分でできるようになったという。

「皆さんを担当しているECCの90%は生成AIを活用している。簡単なプログラミングを生成AIで行っているECCは約4人に1人いる。これはおそらく今年中には100%になるだろう」(同)と話す。

店舗向けには昨年、「RMS AIアシスタント β版」を提供している。

「『RMS AIアシスタント β版』は6万店舗弱の店舗さんのうち、3万店舗以上が使っている。商品説明文をAIが作ってくれたり、『R-Messe』の問い合わせにAIがだいたい応えてくれたり、問い合わせの回答文を適切に変えてくれたり、店舗カルテをAIが分析してくれたりしている」(同)と説明した。

店舗のAI事例を紹介、流通77%超の成果も


AIを効果的に活用している店舗事例も紹介した。

「雑貨ショップドットコム」は商品画像加工支援AIを活用することで、1商品当たりの加工時間が10分の1になり、新規の商品登録数が増えたことで、流通額が拡大した。



「ワインショップソムリエ」は店舗カルテAIを活用し、報告資料の作成時間が6分の1になった。浮いた時間をほかの業務に充当し、作業効率が上がっている。



「樽の味」は広告画像に対するプロンプトを作成し、ユーザー目に留まった商品や、最終的にクリックした商品を分析している。AIとの壁打ちにより、広告パフォーマンス(ROAS)が1.5倍向上した。



「Smart Light」は「楽天スーパーSALE」の過去実績をAIで分析し、注力商品を選定した。販促などのマーケティング業務を強化したことで、流通総額は77%向上したという。





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